11月28日、任地のチルヌマンディディで“日本祭り”をやりました。
これを企画したきっかけは、活動で現地の子供たちに日本語の授業を行っていて、
ここの生徒はすごく熱心で色んなことに興味を持っていると感じ、この機会に
マダガスカルの人々(特に若い青年たち)に遠いアジアの国のあまり知られていない
日本を知ってもらいたいと思ったから。
そしてアジア人を見ると中国人だと勘違いしている現地の人が多いし、
そういった意味でもしっかり日本の文化、言葉を紹介し、普段は知ったり、
関わったりすることのない“異文化”を体験してもらいたかったからです。
マジメでしょ?ま、ほぼ自己満でやりました。
企画したはいいものの、何からどう始めていいのやら。。。青年の家の職員や
手伝ってくれる隊員とのコミュニケーション&連携不足と機材などを
ちゃんと調達できるかの不安、成功させたいという希望、クマさんのぬいぐるみ、
色んなものを抱えながらの開催でした。
予定では9時開始だったのが、案の定テントが組み立てられない、
ステージが届かないなどのハプニングが序盤から。。。
なんとか1時間遅れでスタートすることができました。まずは開会式。
色々な人の挨拶とボランティアの紹介。それから小学生による日本語の歌、
“つばさをください”の合唱♪スヴァラスィかったです。
つばさをあげたくなりました。
次に柔道。はじめに“形”の披露を日本人隊員と彼の同僚がしてくれました。
が、外が暑くて、畳も燃えるような熱さで、二人がお好み焼きの上の鰹節状態に。
急きょ室内に変更になりました。
その後は地元チーム対遠征チーム(14時間かけて来てくれた)の年齢別団体戦。
試合の方も、1回目は相手チーム、2回目は引き分け、3回目は地元チームが勝ち、
延長の男女代表戦も引き分けと大盛り上がり。最後の抽選代表戦で地元チームが
勝ちました。試合中は拍手と歓声がすごかったです。
その頃同時にうどんチームがせっせとお昼に向けての準備を
してくれていました(前日も当日の朝も)。そしていざ販売。
と、同時に長蛇の列が!すごい人気で休む暇もなく2時間で完売。
「美味しい」と言って子供たちも食べていました。
そしてお昼過ぎからはテントでの文化紹介コーナー(おもちゃ、書道、折り紙、
日本紹介)がスタート。最初はお客さんも少なかったけど、数分後には人だかりが。
おもちゃコーナーでは、水風船、けん玉、コマ、あやとりなどを紹介。
もうそこら中で子供たちがおもちゃを片手にワイワイガヤガヤ遊んでました。
書道コーナーでは達人の隊員が子供に漢字やひらがなを書かせて、
その子たちの名前もカタカナで書いてあげていました。
折り紙コーナーでは子供に新聞紙でかぶとを一緒に作ってあげていました。
自分で書いたモノや作ったモノをみんな大事そうに持っていたのが
微笑ましかったです。日本紹介コーナーでは、日本語紹介や隊員の活動ポスター、
漫画や絵本の展示をしました。NARUTOやドラゴンボールが人気なので
みんな興味津々で見ていました(字は読めないから)。
と、その時なんと忍者参上!!(隊員が忍者のコスプレ着て登場)。
その瞬間、子供たちにいっせいに囲まれ大人気!!
ステージの上で変な踊りしてました。子供にバカウケ。
少しだけ綱引きもやったのですが、もう子供たちが群がって大変でした。
青年の家の職員対日本人ボランティア(男性4人ずつ)の対決もありました。
柔道隊員も入れたいと言ったら断固拒否された(笑)日本人のプライドを賭けて
絶対に負けられなかったのですが。。。残念ながら負けてしまいました。。。(恥)
言い訳だけど、こっちは全員サンダルやぞうり。忍者もおたふくもいたのに。。。
3時頃には急に雨が降り出したので(雨男がいるらしい)、
外で踊る予定を中止にして室内で日本アニメ上映会をしました。
日本語で上映したけど、分らないからマダガスカル語に訳してくれと言われた。
だけど子供向けだし、映像だけでも十分楽しめると思ったのでそのまま流した。
子供たちも見入ってたし、内容も分かっているみたいでした。
午後5時半頃、上映会終了と同時に“祭り”も無事終了。
色々なハプニングもあったりしてみんな大変で疲れただろうけど、
マダガスカルの人たちは十分楽しんでくれたし、
少しは日本のことが分かってもらえたと思う。
個人的にはそれが一番嬉しいです。
暑い中、大勢の人だかりの中、頑張ってくれた隊員の方には
本当に感謝しています。お祭りが上手くいったのも、青年の家の職員と
青年ボランティア、協力隊員の方々、みなさんのおかげでした。
成功も上手くいかなかったところもいい勉強になった。
また来年、できたらやりたいなー。